公開/清水邦夫作品リーディング『青春の砂のなんと早く』

先日12月11日に、日本劇作家協会「リーディングフェスタ2021 」にて座高円寺2よりライブ配信しました「リーディング+アフタートーク」の様子がアーカイブ公開されました。

無料で視聴できますし、とにかく、この作品に携わった俳優さんのみならずスタッフさんすべても素晴らしくありました。ですので、だれかれにも視聴していただきたい作品と相成っております。

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清水邦夫作品リーディング『青春の砂のなんと早く』

 

「あいつはオレから早く離れたいだけなんだ、そうに決まってる、ね、あいつに伝えてくれよ、顔も見たくねえ!」

4月に永逝した清水邦夫氏の、異色ながら代表作に相応しい本作品。
あふれにあふれることばの膨大。じぶんの内面をみつめてことばを絞り出し、ことばに尽くそうとし、そしてことばに現せなかった清水邦夫の生命の想いが「聞き現れてくる」リーディング上演です。
出会い、交わり、別れを遍歴する一生涯のなかで巡り会う「刎頸(ふんけい)の仲」について、想いを馳せ巡らせていくことでしょう。
[出演]
磯部 勉
岡本 篤(劇団チョコレートケーキ)
土屋良太(トレンブルシアター)
松本紀保
関根信一
藤﨑麻里

 

[演出] 吉田康一
[音楽] 山口 紘
[企画担当] 藤﨑麻里 吉田康一
舞台監督:小野八着(Jet Stream)
音響:佐久間和子
照明:吉嗣敬介
撮影·配信:吉田康一 吉田雅人 米田浩章
映像編集:吉田康一
詳細: http://www.jpwa.org/main/activity/reading-festa
YouTube: https://youtu.be/8wUwuH8uwVI

 

 

余談。劇作家協会のイベントとしての対面式は、けっこう久しぶりの機会でした。ひょんなことでこうして企画担当、演出等を担いましたが、同時に、このコロナ禍で培ってきた撮影・配信・編集の技術のノウハウの集大成になったようにも感じています。これは一途に、清水邦夫さんの作品と、清水邦夫さんのことばを、ぼくなりの捉え方とはいえども、ちゃんと届けてゆくことへと集結され、結晶化に至れたものと感じています。そして、かけがえのない仲間たちと、この『青春の砂のなんと早く』のカタチのひとつとして圧倒的なカタチにて仕上げられたこと、そのカタチでもって清水邦夫さんのこの作品『青春の砂のなんと早く』(が持つカタチのひとつとして)を広く届けられることを、ありがたく思っています。
演出:吉田康一
音楽:山口 紘
撮影:米田浩章
配信:吉田雅人
企画担当:吉田康一、藤﨑麻里
今回のような機会を得ることで清水邦夫さんの作品たちを、じっとりと触れて過ごしてきましたし、俳優さんのリーディングする姿にはことば以上のナニカを気付かせてもらったこともありますし、きっと今後、じぶん自身と清水邦夫さんの作品群との関与・関係の仕方は変わってゆきます。大きく変わってゆく気がします。どんなあゆみをとるかどうか、挑戦しつつ模索もしつつ、してまいります。(記:2021/12/26)